AIは悟りを開くのか?
最近、人工知能についてこんな記事を読んだ。
・「生成AIは悟りを開くのか?」チャールズ・リンゼイ×真鍋大度が語る意識と創造
質疑応答の際、「日本的なSF感に満ちたパーキングメーターが自我を持って、独自のネットワークを作りはじめるという八百万神(やおよろずのかみ)信仰が通底するナラティブはとても興味深い」との質問を受けたリンゼイ氏は、「自分の関心はアニミズムに向かっている」と即答していた。アニミズムの考え方を起点に、生成AIによって新たな物語を紡ぐ。そこでは、人間の想像力とテクノロジーとが渾然一体となり、AIによって相対化される人間の“意識”そのものを別の角度から見つめ直す機会が生まれるのだ。
AIからアニミズムに関心が向かうのは面白い。
人工知能が発達したら、人間は逆に宗教や自然・動物との共生に向かうのかもね。
そして重要なのは、この技術革新が単に“人間の仕事を奪う”といった単純なコンテクストに基づくものではなく、“人間の想像力を広げる”ものとして機能する可能性が高いということだ。リンゼイ氏が強調したアニミズムの観点から見れば、あらゆるモノや場所が神性を帯びる瞬間が映像化されることで、新しいストーリーテリングが生まれるかもしれない。真鍋氏が見出す「生成結果のブレ」による偶発的なクリエイティブは、人間には思いつかないパターンや表現技法を切り開くかもしれない。
マイナスイメージではなく、人工知能でブラせて、今までなかったものを生み出す感じ。
私たちが問われるのは、“AIに何を期待するか?”ということではなく、“人間がテクノロジーによってどこまで想像力を拡張できるか?”という問いである。
いや、ほんとにそう。
京都の建仁寺でこんなイベントが行われていたのも知らなかった。
・PLEASE FORGET (EVERYTHING) チャールズ・リンゼイ個展
今日はそんな感じで。
かわなみ
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