川上未映子の小説における色彩とGoogle Pixel
VOGUEのこんな記事を読んだ。
・川上未映子と Google アイビー・ロスが探る、デザインと小説における色彩の役割|VOGUE JAPAN
グーグルピクセルのデザイナーと小説家の川上未映子が語り合うという不思議な対談記事。
川上 私は言葉を扱う者として、光や色など、本来は言葉にならないものを詩や小説を通じて言葉に置き換え、人々の体験を呼び覚ましたり、まだ見たことのないものを想起してもらったりする試みをしています。長い小説を書いていると、さまざまなディテールが全体を作り上げていく力になるんです。物語における色や触感の描写は、キャラクターと同じくらい重要だと感じています。
でも実は最近、原始的な体験としては触覚や身体で感じるものが先にあって、言語は少し遅れてやってくるのではないかと考えています。
緑色は「新しい黒」とも言えるでしょう。
ちなみに製品の色名は自然に由来するものが多いんです。黒色の「Obsidian(オブシディアン)」は黒曜石から、「Pixel 9 Pro」と「9 Pro XL」限定カラーの柔らかな「Rose Quartz(ローズクォーツ)」カラーは水晶の一種からインスピレーションを得ています。「Pixel 9」の華やかなピンク色「Peony(ピオニー)」は花の名前です。
川上未映子の小説は、『ヘヴン』と『黄色い家』ぐらいしか読んだことないけれど、
確かに、どんな情景にもしっかりと雰囲気をかきたてる"色"が存在していた気がする。
色が優しい Pixel端末の色使いはわりと好きなので、
背景にそういうデザイン思想があるのを読めるのは面白いなと。
今日はそんな感じで。
かわなみ