かわなみのテキストサイト

図書館で借りた本の履歴をみたい欲 VS プライバシー

貸出履歴と個人情報

現在、京都市の図書室のいわゆる"レンタル履歴"みたいなものは、
基本システム上残らない仕組みになっていて
過去にさかのぼっては見られないという仕様になっている。
要するに、利用履歴はみられないということ。

ただ思うのが、
私は個人情報を集めて頂いてもOKです」という同意をとった形で、
ブクログやブックメーターと連携して
かりた本の履歴が残ってくれるといいのに、と思うときがある。

過去に読んだ本って、何気に急に読み返したくなったり、
借りた時期を知りたくなったりすることがあるので、
わりと昔を遡るときは、どうしようもないのよね。

貸し出しの紙(レシートみたいなやつ)を残していけばすぐに見返せるんだけど、
しおりにしてると知らぬ間になくなってしまうし…。

プライバシーはもちろん大切で、
思想や表現の自由が守られているのもありがたいけれど、
インターネットのCookieのように同意したらオプトアウト(この場合はオプトインかな)
してくれる仕様だったらいいのになと思ったり。

余談だけど、"図書館憲章"として有名な「図書館の自由に関する宣言」、
たまに読み返すけどなかなかしっかりしていて、よい文章だなと思う。

図書館の自由に関する宣言

第3 図書館は利用者の秘密を守る
読者が何を読むかはその人のプライバシーに属することであり、図書館は、利用者の読書事実を外部に漏らさない。ただし、憲法第35条にもとづく令状を確認した場合は例外とする。
図書館は、読書記録以外の図書館の利用事実に関しても、利用者のプライバシーを侵さない。
利用者の読書事実、利用事実は、図書館が業務上知り得た秘密であって、図書館活動に従事するすべての人びとは、この秘密を守らなければならない。

ここの部分も好き。

著者の思想的、宗教的、党派的立場にとらわれて、その著作を排除することはしない。

わりとしっかり考えられているんだな、と改めて思う。
こんな宣言の存在を知らない人の方が多いだろうけれど、
こういう地道な存在が色んな人の人生を支えてたりするし、世の中は不思議なもんだなと。

アメリカとかだと延滞すると罰金みたいなものが発生したりするけれど、 日本はちょっとお𠮟りを頂くぐらいなので、そこもありがたい限り。

たぶんほとんどの人にはどうでもいいことかもだけど、
たまにはこういうニッチな記事も書いていきたい。

今日はそんな感じで。
かわなみ


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